ただものじゃない、唐がらし粉

いぐね

2007年09月21日 16:09


この写真の「唐がらし粉」、あの龍上海に繁栄をもたらしたスパイスといえます。
辛みそラーメンの辛くておいしい味は、この唐がらし粉がもたらしていると信じています。
赤湯温泉名物の「唐がらし」は、昭和30年代に知り合いから「唐がらしづくり」の仕事を譲り受けた大沼さんご夫婦が研究を重ね、全国のお客様から注文が入るほどの商品に押し上げました。
おばあさんは「韓国、中国から原料を買い、これに私どもの秘伝をブレンドしています。
『南蛮の本場・京都よりもおいしい』と観光客の皆様から言われ喜んでいます」と当時、話しておられました。
足の悪かったおじいさんも「この瓶の形やラベルのレトロ調は私がデザインしたもの、とっても気に入っている」。おばあさんは「こうして家にいながら、夫婦して医者にもかからずに健康でやっていられる幸せを感じています。だからこの唐がらし粉も有名になったのでは。あと、嫁もちょくちょく手伝いにきてくれてます。嫁には仕事にでなくてもいいから、子どものめんどうをみなさいといったのが今、助けられていますね」と笑顔で話しておられた。
今、ご夫婦はお亡くなりになり、お嫁さんが「大沼唐がらし店」を継いでいると聞きます。
しっかりと秘伝の味を受け継ぎ、赤湯温泉の名物、市内のラーメン店の味の手助けを守っておられる。多くの苦労の中で人気商品に育っていった「唐がらし粉」、この伝統の味は未来に続くものです…。

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