2014年09月14日
【戦国武将のちょっといい話】明智光秀

【戦国武将のちょっといい話】明智光秀
明智光秀といえば天下の織田信長の家臣。
謀反を起こし本能寺で主君の信長を討った反逆人と
悪いイメージをもっている方が多いと思いますが、
明智光秀にはちょっと泣けるようないい話がたくさん残っています。
「本能寺の変」もいい人だから誰かにだまされて行ったのかも!?
明智光秀の妻となる煕子は美濃の妻木範煕の娘。
幼い頃から光秀に嫁ぐ約束をしていました。
煕子は光秀との婚礼直前に疱瘡にかかってしまったのです。
疱瘡というは伊達政宗。独眼竜という異名をもっていましたが、
これは幼い頃に疱瘡にかかり、右目を失明。回復後も容貌が一変、
醜くなった容姿に母の義姫も嫌ったという話が残っています。
疱瘡は同時原因不明で死亡率の高い病気で、運良く助かっても
容姿が醜く変わってしまうという重病だったのです。
事実を話して縁談が「パァー」になってしまうのを父親の範煕は
恐れ。代わりに妹を光秀の元に嫁がせることにしたのです。
親にとってとても辛い決断だったでしょうが、もっと辛かったのは
本人の煕子だったはず。
鮮明な女性であった煕子はこういいました。
「もしも醜い容姿の私でも良いと言ってくださる殿方が現れたとしても十兵衛様(光秀)以外の元へ嫁ぐつもりはありません」
「幸い妹はどこへ嫁がせても恥ずかしくない利発的な女性。
どうぞ十兵衛様に嫁がせてください。私は出家いたします」と。
幼い頃から光秀の許婚として育った煕子の気持は…(;_;
この言葉に両親は感激して咽び泣きしたとか。
光秀は妹が嫁いできてとは知らないまま婚姻、この後、二人っきりになって間近でみると、別人だと知ったのです。
光秀は妹から姉が疱瘡にかかってしまったことを聞かされた。
煕子は出家のため守刀を取り出して髪を切り落とそうとした瞬間です。
慌てて光秀はこれを止めました。妹と結婚してしまったため、解決する方法は難しかった。
その後、光秀は煕子家へ手紙を送りました。「私が貰う約束をしたのは姉の煕子殿です。
難病にかかってしまうのは仕方のないこと。
例えそれが原因で容姿を損なっても、煕子殿を私の元へ送ったください。
私の一命にかけて、生涯夫婦として添い遂げたいと思います」と熱いラブ・メッセージを送りました。
両親は、光秀のその思いに感激し、今度こそ煕子を嫁がせたのでした。