2007年05月03日

兜に「愛」素晴らしい!!


まず前置きから、米沢藩の重臣として名高い直江兼続(1560-1619年)を主人公にしたNHKの大河ドラマ「天地人」の放映が09に決まりました。「直江兼続公をNHK大河ドラマに推進する会」の努力のたまものです。おめでとうございます。初代米沢藩主上杉景勝を執政として支えたナンバー2の美学が紹介されることと思います。
直江兼続の兜は「愛」という文字を前立てにしたとても珍しいものです。上杉謙信は15歳になる若武者樋口兼続(のちの直江兼続)に、その前立ての意味を問いました。兼続は「愛染明王の信仰から『愛』の文字をいただいた」といいました。しかし、真実は違いました。この文字は女性の字体だったのです。この文字を書いたのは機織りを生業にしていた兼続より二歳年上の「しず女」でした。この女性を愛していた兼続は「愛する者と共にいることで、勇気と誇りとが湧く」という思いから兜の前立てにしたものでした。兼続は、この後、上杉謙信に見込まれ、直弟子としての修業を受けます。そして謙信同様「大義」(曲がったことがだいきらい、つねに純真で無垢)を重んじる軍師として上杉景勝(謙信の養子)のもとで活躍します。この修業時代に「しず女」は兼続に未練を残したまま、別の男性と結婚しました。(歴史的にみて、家柄とかあるので仕方ないかも)
兼続は、43歳の時に「逢恋」という漢詩をつくった。漢詩の意味は「風花雪月などの景色も歳月も。今の私たちの心には関係ない。こうして逢えた。そして来し方を慰め、労(いたわ)り合えたのだから。いろいろの積もる思いを語り合って、別れる時が来た。何事もなかったように別れる。しかし、お互いに山河のある限り、私たち二人の愛は変わらないことを誓い合った」というもの。つねに冷静な判断をするクールな兼続だが、その表情とは違って心は熱い。この兜の前立て「愛」には、別れても、それぞれが結婚しても心はいつも繋がっている、そんな思いが込められているのです。つねにこの兜で戦う直江兼続はこんな武将なんですよ。  

Posted by いぐね at 18:46Comments(4)日記